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天井除湿放射冷暖房「天空」グッドデザイン賞を受賞

天井除湿放射冷暖房「天空」グッドデザイン賞を受賞

「グッドデザイン賞(Gマーク)」は、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を継承し、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度です。

毎年ある一定数の「デザインが優れたものごと」を選び、その選ばれたものをもって生活者や産業などに働きかけ、社会全体をより豊かな方向へと誘導していこうとする活動を展開し、これまでの50年以上で、選定し推奨してきたグッドデザイン賞の総数は約30,000点におよび、今日では国内外の多くの企業や団体が参加しています。

産業や生活文化を高める「よいデザイン」として天空が評価されました

受賞対象の概要

本システムは天井面を冷却・加熱し空調機能として活用する天井除湿放射冷房である。放射空調は、気流感・騒音が無く、建物の中での長時間滞在者にとって快適で省エネルギーな方式であり、天井面を放射面とすることは空間に占める面積の大きさから有効である。しかしながら、高温多湿である日本の気候特性から結露が問題になっていた。 本システムでは除湿機能を持たせることで解決を図り、積極的に結露を促すことで、従来比2倍の空調能力を持たせることができた。また、デザインと機能の一体化を意図しており、照明を内包させ、ルーバー間に火災報知器、スピーカーを設置するスペースを確保しながら放射効率を最適化している。

審査委員の評価

天井放射冷房は省エネ、放射による冷温感の快適性、静音などの観点から長時間滞在する空間への活用が推奨されてきた。本製品は、日本の気候において放射空調の課題となる結露をむしろ積極的に除湿に利用し、結露水を速やかに排出させるシステムとして開発しており、天井放射冷暖房の新しい仕組みを示している。ドレン受けと照明の機能を組み込んだH型アルミルーバーを開発し、さりげないルーバー天井のおもむきで放射面としての天井の有効活用を実現した。天井面へ取り付ける他設備への融通性、メンテナンス性など、システム全体として的確な設計がなされている。今後、多くの空間への普及と当システムのさらなる発展を期待したくなる製品である。